映画を語る猫

映画やドラマについてあれこれ語る雑記サイトです

ミッドナイト・イン・パリ 感想

f:id:banira11aisukuriimu:20191005194603p:plain

 

www.youtube.com

 

あらすじ

主人公はハリウッドで活躍する脚本家ギル。
彼はパリこそが芸術の都であり、最高の地だと思っていました。
いつか脚本などではなく小説で成功したいと思っていた彼は、今の仕事をやめて刺激あふれるパリでの暮らしを夢見ていました。
しかし彼の婚約者であるイネズはパリに移住しようすることも仕事をやめて小説家を目指すことも反対でした。

ギルとイネズ。そして彼女の両親とともにパリに旅行で訪れます。
ギルはパリの魅力を再認識し、より強くパリに住むことを意識するようになっていきました。
しかし、そんな一時にイネズの友人であるポール夫妻が加わることとなり、状況が一転します。
ポールはうんちくを披露し、どうにもいけ好かない
さらには1920年代のパリという過去に惹かれるギルに対して、そんな考えは別の時代なら幸せだと思って現実を見れない人間だ。と否定の言葉を投げかけるのでした。

ギルは不機嫌になり、一人酔っ払ってパリの街を彷徨います。
そして、午前0時の鐘がなります。
すると突然、ビンテージものの車が彼の前に止まり、中の人から乗るように促されます。
酔っていたギルはよくわからないままその車になると、なんとも古めかしいお店でそこでパーティーが開かれていました。
何が何だか分からないままそのパーティーに加わると、彼に話しかける人物が現れます。
その人物は自分を1920年代に活躍した小説家フィッツ・ジェラルドと名乗るのでした。
彼は1920年のパリにタイムスリップをしたのです。


感想

いつの時代も昔は良かったという人は一定数います。過去に対して憧れを抱くのは自然のことなのかもしれません。
例えば、自分が尊敬するアーティストと同じ時代に生まれていたのならどれだけ、刺激をうけることでしょうか。
本作の主人公ギルはまさにその状態で、1920年のパリとその時代に活躍した芸術家を尊敬しています。
彼にとってはこの時代こそ黄金時代だったのです。


しかし、彼が理想とする黄金時代の人々はさらに過去のルネサンス期に憧れを抱いていました。昔が1番で、今はひどく退屈な時代だと、憧れの芸術家の口からこぼれだすのをみてその気持はよく分かると思いました。
未来は不透明で何が起こるのかわかりません。
しかし、過去は明確で永遠にたどり着けない。
だからこそ理想の黄金時代を夢想してしまうのです。
それが幻想だと気がつくのは、皮肉にもその時代に生きる人々の言葉なのがとてもシニカルで心に刺さりました。

過去は所詮、過ぎ去ったものでしかありません。
今、生きているこの時代こそが本当の意味で黄金時代なのだと気づかせてくれるすばらしい映画でした。
ぜひ、ご覧になられてはいかがでしょうか?


ミッドナイト・イン・パリ [ キャシー・ベイツ ]