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劇場版 冴えない彼女(ヒロイン)の育て方 Fine 感想

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あらすじ

高校生のアニメオタクの安芸倫也は桜の舞う坂道で加藤恵に心を惹かれます。彼女をメインヒロインにしたゲームをつくりたいと強く思い、幼馴染のイラストレータ澤村・スペンサー・英梨々と学校の先輩でライトノベル作家霞ヶ丘詩羽を誘い、「blessing software」というサークルをたちあげました。

半ば強引に加藤恵をそのメンバーに入れ、苦労の末1作目のゲームが完成しました。

しかし、サークルの要であった英梨々と詩羽は大作ゲーム「フィールズ・クロニクル」の制作に引き抜かれてしまいます。

残された倫也は二人がつくりあげるものよりもさらに凄いゲームをつくることを目標に、恵とまた新作ゲームの制作をはじめるのでした。

 

 

感想

アニメの1,2期があってからの本作なのでシリーズを見ている前提の映画となってしまいますが、とても面白い作品でした。

アニメでのヒロイン加藤恵は半ば強引にサークル活動に参加させられてしまいますが、それでも文句を言わずかと言って表向き熱意があるように見えるわけでもなくフラットなまま主人公と接します。

時折、可愛らしい姿を見せるかと思ったら急に熱が冷めるように普通の女の子に見えてくる。

それが何とも言えない不思議な魅力でした。

 

そこにきて劇場版では主人公に心を惹かれていく姿が描かれていきます。

アニメでは主人公にそれほど期待もしておらず、フラットに接していた恵ですが、本作では少しだけ反応が違います。

主人公の身勝手さに苛立ちの表情を見せたり、言い訳をつくって主人公を名前で呼んでみたりなどその変化には確実に好意が見え隠れしています。

シリーズを全て追ってきた人にはそこがまた可愛らしく映ることでしょう。

 

加藤恵というヒロインは決してわかりやすく感情の機微を視聴者に示してはくれません。

もしかして好きなのかな?

いや、別にそんなことないかも。

そんなどうにも不思議な状態が意図的に作り出されています。

こうしたヒロイン像はこうした男性向けの恋愛アニメなどでは実に珍しい。

作中にわかりやすくテンプレート的なツンデレや先輩ヒロイン、後輩、幼馴染といった属性をもったヒロインがいるなかで彼女が一際、異彩を放ち浮いています。

だからこそ、主人公も視聴者も加藤恵というメインヒロインに目を奪われてしまう。

まさしく、作者の丸戸史明さんのテクニックに見事ハマってしまっているわけです。

ぜひシリーズを通して見てほしい作品でした。

 

 


冴えない彼女の育てかた ライトノベル 1-13巻 セット